趣味としてのサイクリングが人気を集めている中、ミニベロ(小径車)の注目も高まっています。
ミニベロを買うか悩んでいる方や、どんな自転車を買うか悩んでいる方の参考になると思います。
コンパクトでありながら、スタイリッシュなデザインの自転車も多くあり、日常の移動だけでなく旅としての使い方も広がっています。
わが家には、ロードバイク・ミニベロ・ママチャリとさまざまな自転車があります。その中で感じたミニベロの魅力を中心にお伝えします。
後半は、参考までにロードバイクとミニベロ。ママチャリとミニベロの比較もします。
ミニベロ(小径車)とは
20インチなど小さなホイール(タイヤ)を装備した自転車です。
ミニベロもいろいろなものがあります。折り畳みができるものや、軽さを重視したスポーティーなものまで多種多様です。
本記事ではミニベロの中でも折り畳みが可能な自転車を中心として記事を進めていきます。
わが家のミニベロは2台あり大活躍しています。
- DAHON K3
- DAHON tbm
両方ともタイヤが14インチと小さい自転車で、軽さとコンパクトに畳めることが魅力です。
軽いので長時間のサイクリングでも疲れにくいです。
さらに、小さくたためるので、車載や輪行も苦にならない優れものです。
「どのような楽しみ方ができるのか?」を見てみたい方は、下の記事を参考にしてください。
ミニベロ(小径車)のメリット
実際に乗ってみて感じた、ミニベロのメリットを挙げていきます。
携帯性が高い
小径ホイールは車体がコンパクトになるため、折りたたむことで携帯性に優れています。
電車や車に簡単に積み込めるので旅行に最適。家の中や車内での収納のも便利です。
機動性が高い
小回りが効くので、狭い道や混雑した街中でもスムーズに走行できます。
急なカーブやターンが多い場所でもストレスなく走れるので都市部の移動に最適です。
デザインの多様性
ミニベロはスタイリッシュでデザイン性の高いモデルが多く、レトロなものからモダンなものまで幅広い選択肢があります。
カスタマイズもしやすく、見た目を重視するライダーには魅力的です。
加速がしやすい
小さなホイールは、大きなホイールに比べスタート時の加速がよいです。特にストップ&ゴーが多いエリアでは、スムーズに発進できるのが魅力です。
多用途に使える
ミニベロはシティライドやツーリング、さまざまな用途に対応できるモデルが増えています。
街中の通勤や通学から、休日のレジャーライドまで幅広く活用可能です。
小柄なライダーに優しい
コンパクトなサイズのため、女性や小柄なライダーにとっても扱いやすいのが特徴です。
サイズの合った自転車は快適性を向上させます。
エコで経済的
自動車やオートバイと比べると、購入価格や維持費が非常に安く済みます。身体の力で動くため、環境にも優しく、健康にも貢献できる一石二鳥の乗り物です。
燃料は水と食料です!
ミニベロのデメリット
ミニベロには多くの魅力がありますが、もちろんデメリットも存在します。
デメリットも考慮して楽しいサイクルライフを楽しみましょう。!
スピード性能に劣る
小さなタイヤは加速に優れる反面、速度を維持する力には欠けます。
ロードバイクなど大径タイヤと比べると巡航速度が遅くなり、長距離ライドや高速走行には不向きです。
段差に弱い
小径ホイールは路面の凹凸や段差に対する衝撃吸収力が低いため、悪路や未舗装の道では乗り心地が悪く感じられることがあります。
特に都市部の道路では、段差が多いと快適さが損なわれやすいです。
車道と歩道の境目や、ちょっとした道の切れ目が怖かったりします。
走行時の安定性が低い
特に高速での直進安定性が大径車と比べて劣る場合があります。
ホイールベース(前後の車輪の距離)が短いため、ライダーの姿勢や体重移動の影響を受けやすく、初心者には少し不安定に感じることがあります。
長距離ライドでは疲れやすい
小さなホイールはペダルを漕ぐ回数が多くなりがちで、長距離ライドでは大径車に比べて疲れやすくなります。
また、前述のように速度が出にくいため、距離が長いと時間もかかり、疲労が蓄積しやすいです。
おすすめミニベロ:DAHON K3・DAHON tbm
わが家で乗っているミニベロは、DAHON K3とDAHON tbmです。
似たような自転車ですが、大きく異なるのがブレーキですが大差はありません。
車体の重量も8キロくらいで輪行がしやすいです。
輪行袋はやはり専用がおすすめ。サイズがピッタリで使いやすくコンパクトに運ぶことができます。
使った後に元に戻すのにコツが必要ですが、なによりコンパクトなのがよいです。
ロードバイクとの比較
サイクリングを趣味ではじめようと思った時に、候補に挙がるのが「ロードバイク」か「ミニベロ」だと思います。
前述しましたが、わが家には両方あるので2車種の比較もしたいと思います。
クロスバイクも候補になるかもしれませんが、クロスバイクからロードバイクに移ることも多いのでロードバイクとして話を進めます。
わが家ではミニベロ以外に、私はクロスバイクからロードバイクに移行。
妻は同じくクロスバイクからロードバイクへ。さらに現在はクロスバイクに戻っています。
最近はロードバイクに興味が出てきたようです・・・
スピードとパフォーマンス
ロードバイクは 大径ホイール(通常700C)が装備されているため、スピード性能に優れています。特に長距離ライドや高速巡航時にその力を発揮し、少ない力で速く進むことが可能です。
ミニベロは小さなホイールは加速力があり、信号待ちや混雑した都市部でのストップ&ゴーに適していますが、最高速度が出にくく、長距離や高速走行ではロードバイクに劣ります。
早く遠くへという観点から考えると”ロードバイク”の圧勝です。
携帯性と収納
ロードバイクはサイズが大きく、ホイールも大径なため、持ち運びや収納には不向きです。自宅での保管や車での移動には広いスペースが必要です。
ミニベロはコンパクトで、特に折りたたみ式のモデルは車に積みやすく、電車やバスなど公共交通機関との併用も簡単です。部屋や狭い場所でも保管がしやすい点が魅力です。
わが家のDAHON K3はコンパクトにたためるので、クローゼットの中や少し大きな棚に保管しています。ロードバイクは専用のスタンドで保管しているので、しっかり場所を占領しています。
快適性と乗り心地
ロードバイクは、大きなホイールと細いタイヤが滑らかな走行感があります。
特に舗装された道路では、スムーズで快適な乗り心地が期待できます。ただしサドルが固めでお尻が痛くなることがあります。サイクルパンツを履くなどの対応で軽減できます。
ミニベロは段差や悪路での衝撃を大きく受けやすく、安定性が低くなる場合があります。短距離であれば問題ありませんが、荒れた路面や長距離では快適さに欠けることがあります。
こちらについては、甲乙つけがたいです。もっとも長い時間にわたり自転車に乗っていれば、多少なりともどこかが痛くなってきます。
用途
ロードバイクはスポーツライディングや長距離ツーリングなど速度や距離を重視する方とって最適です。また、本格的なトレーニングやレース志向の方にも適しています。
ミニベロは中・短距離の街乗りに最適で、実用的な移動手段として使われることが多いです。特に軽快で小回りが利くため、狭い路地や混雑した場所での使用が便利です。
モデルによっては中距離くらいは問題なく走ることも可能です。
わが家ではだいぶ慣れたので、80キロくらいであれば問題なく走れるようになりました。
デザインとカスタマイズ
ロードバイク:はスリムでエアロダイナミクスを意識したデザインが多く、機能性が重視されています。また、パーツのアップグレードやカスタマイズの選択肢が豊富で、レース用からツーリング用まで多様なモデルがあります。
ミニベロはよりデザイン性や機能性が重視されることが多く、ファッションやライフスタイルに合わせたカスタマイズがしやすいです。レトロなデザインから折りたたみ式のユニークなモデルまで、個性的な選択が可能です。
カスタムはどちらのしやすく楽しめますが、方向性異なります。
コスト
ロードバイクは性能が高い分、購入コストやメンテナンス費用が高めです。上位機種では高額なカーボンフレームや電動シフトが搭載され、初期投資が大きくなる傾向があります。
ミニベロは比較的安価なモデルが多く、手軽に始めやすいのが魅力です。特に都市部での実用的な使用には、十分な性能を持ちながらもコストを抑えることが可能です。
近年の値上げは自転車も例外ではありません。どちらも値上げされています。特にロードバイクは元値が高いので値上げは深刻です。
ママチャリとの比較
ママチャリとの比較は、用途が完全に異なるのであまり意味がないかもしれません。
しかし違いを明確にすることで、小口径車の楽しみ方の参考になると思います。
携帯性と収納
ママチャリは一般的にホイールは26~27インチで、フレームも大きめなので持ち運びや収納には向いていません。自宅のガレージや屋外に置くのが主流で、電車や車に積むのは難しいです。
ミニベロは小径ホイールや折りたたみ可能なモデルが多く、携帯性に優れています。車や電車での移動時に持ち運びがしやすく、家の中でも収納がしやすいです。
ミニベロは車体のもよりますが、傷みやすく盗難の恐れがあるので、家の中での保管がおすすめです。
用途と使用シーン
ママチャリは通勤や通学、買い物、子供の送り迎えなど、実用的な用途に特化しています。カゴや荷台が標準装備されており、重い荷物も簡単に運ぶことができます。また、サドルが低めで誰でも簡単に乗れるデザインです。
ミニベロは主に街乗りや軽い移動を目的とした乗り物で、カゴや荷台は基本的に装備されていません。買い物や荷物運搬というよりも、軽快な移動やツーリングを楽しむために使われます。
完全に用途がことなります。
スピードと性能
ママチャリは速度性能は控えめで、快適な巡航速度はゆっくりとしたペースが中心です。ギアは数段階のみ、またはギアなしの場合もあり、坂道や長距離走行にはやや不向きです。
ミニベロは加速力には優れていますが、最高速度や長距離巡航時のパフォーマンスはママチャリと大差ないかもしれません。しかし、軽量で操作しやすいため、長時間のライドや街中での機動性に優れていて差が出ます。
快適性と乗り心地
ママチャリはサドルがクッション性の高いものが多く、アップライト(上体が立っている)な乗車姿勢で楽なポジションが取れるため、快適な乗り心地が特徴です。また、衝撃吸収性が高いタイヤを装備していることが多いです。
ミニベロは乗車姿勢はスポーティで、アップライトなポジションではなく、やや前傾姿勢になります。ホイールが小さい分、路面の凹凸や段差の影響を受けやすく、快適性に劣ることがあります。
デザインとスタイル
ママチャリは実用性重視のシンプルなデザインが主流で、目立たないスタイルが一般的です。色や形状の選択肢は限られていますが、非常に耐久性が高く、日常的な使用に適しています。
ミニベロはデザイン性が高く、スタイリッシュなモデルが多いのが特徴です。レトロな外観やモダンなデザインなど、ファッション性も重視されることが多く、ライフスタイルに合わせたモデルを選ぶことができます
メンテナンスと耐久性
ママチャリは構造がシンプルで、メンテナンスがあまり必要ないため、手間がかかりません。サビに強い素材やタフな設計がされていることが多く、長持ちするというメリットがあります。
ミニベロは小径ホイールやコンパクトな設計のため、タイヤやパーツの交換が簡単なものの、路面の衝撃を受けやすいため、メンテナンスの頻度がやや高くなることがあります。特にタイヤの消耗が早いです。
コスト
ママチャリは比較的安価で、1〜3万円程度のものが多く、コストパフォーマンスに優れています。長期的に利用できる耐久性を考慮すると、日常の移動手段として経済的です。
ミニベロはデザインや携帯性を重視したモデルが多いため、価格帯はやや高めになることが多いです。高級モデルやカスタマイズ性の高いものでは、10万円以上になることもあります。
まとめ
ミニベロの楽しみ方を中心に、ロードバイク・ママチャリとの比較をお伝えしました。
こう書いては元も子もないですが、いろいろな自転車を持っている私としては、どの自転車を乗っていても楽しいです!
結局のところ、自転車にのってどこかに行く。自転車にのっておいしいランチを食べに行く。
などなど、楽しいことしかありません。
ただし、用途違いの自転車を使うと、辛い時もあります。例えば・・・
- ママチャリで50㎞走る。
- ロードバイクで商店街を走る
- 小口径車で山を登る
楽しいのですが、結構つらかった記憶があります。ご注意ください。
ご自身が描いているサイクリングにあった自転車を選ぶ参考になれば幸いです。
まずは自転車にのって、”今”思い浮かんだところへ行ってみましょう。きっと楽しいです!
ミニベロでの楽しみ方の参考記事です。
では!
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