関東のヒルクライム厳選峠6選!絶景と達成感を味わえるおすすめルートを紹介

関東にはヒルクライムの醍醐味をしっかり味わえる峠がたくさんあります。

この記事では、栃木・群馬・茨城エリアにあるおすすめのヒルクライムスポットを6つ厳選してご紹介!

筑波山の不動峠とつつじヶ丘、いろは坂、赤城山、榛名山、渋峠、そして一ノ倉沢。

距離や斜度、景色、アクセスのしやすさなど、それぞれに違った個性と魅力があります。

一覧にまとめていますので、それぞれの場所を比較してみてください。

初心者の方でも、楽しめるルートもありますが、中には「これはちょっとキツいな」と感じる峠もあるかもしれません。

でも、無理をせず、自分のペースで登ればOK!

この記事をきっかけに、気になった峠をひとつ訪れてみてください。

 



ヒルクライムルート一覧

この記事で紹介するヒルクライムポイントの一覧です。

ヒルクライムイベントで記載されているデータではなく、拠点となる場所からのデータになります。

実走に基づいてルートを引き直した数値を使用していますのでご注意ください

場所スタート地点山頂距離獲得標高平均勾配
筑波山平沢官衛遺跡不動峠4.3㎞289m6.6%
筑波山平沢官衛遺跡つつじが丘11.6㎞570m4.8%
日光日光駅明智平17.1㎞807m4.5%
日光いろは坂馬返し駐車場明智平7.2㎞438m5.4%
赤城山道の駅まえばし赤城赤城山総合観光案内所23.2㎞1,307m6.0%
榛名山滑川駐車場天神峠14.8 km908 m6.4%
一ノ倉沢道の駅 みなかみ水紀行館一ノ倉沢12.1 km400 m3.7%
渋峠湯畑観光駐車場日本国道最高地点碑19.4 km1,084 m5.3%

それぞれのルートに特徴があるのが分かります。

ご自身の走力や目的に合わせて選んでください。

筑波山:不動峠とつつじヶ丘 

茨城県を代表するヒルクライムスポットといえば筑波山。

不動峠はロードバイク乗りにとって“登竜門”とも言える存在で、距離は約4kmと短めながら、平均勾配7~8%の斜度が続くテクニカルなルートです。

スタート地点は平沢官衛遺跡駐車場。

無料の駐車場で、多くのサイクリストが駐車しています。

都心からのアクセスも良く、気軽にヒルクライムを楽しみたい人にぴったりのスポットです。

平沢官衛遺跡駐車場を出発して不動峠までは、坂の初めと残り500mが若干勾配がキツイです。

路面状態は良く、木陰が多いので夏でも比較的走りやすいのが魅力。

その他は比較的一定で登りやすい坂です。

不動峠
不動峠

不動峠から途中の風返峠までは、アップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げていきます。

風返峠からつつじが丘までは、所々斜面が急な箇所があるので注意してください。

高度が上がっているので、遠く関東平野を見渡せる場所もあり楽しみです。

筑波山からの関東平野
筑波山からの関東平野

頂上のつつじが丘では、筑波山のガマが待っていますので、ぜひ記念撮影してください。

つつじが丘のガマ
つつじが丘のガマ

ご自身の脚力に応じて、不動峠までやつつじが丘までといったように、調整できるのも魅力です。

日光:いろは坂

栃木県日光市にあるいろは坂は、日本有数の観光地を巡るヒルクライムルート。

名前の由来でもある「い・ろ・は…」と続くカーブが特徴で、飽きのこないコース展開が楽しめます。

スタート地点は、東武日光駅周辺の駐車場。

周辺には有料のコインパーキングが多くあり、時期にもよりますが、早めの時間なら駐車できることが多いです。参考までに私が停めているのは下の駐車場です。

標高差約440mを一気に登るコースは、斜度も平均5%前後で一定しており、一定のリズムで登るのがコツ。

紅葉シーズンは絶景が広がり、多くのローディーが訪れる人気スポットとなります。

ゴール地点の明智平展望台からの眺望は、頑張って登ったご褒美になるはずです。

日光駅からスタートして、いろは坂の入り口手前にある、「馬返し駐車場」までが10㎞あります。

しかも、ずっと登りなので注意してください。

いろは坂
いろは坂看板

いろは坂を登ると明智平に到着します。

標高が上がっているので、スタート地点に比べると、空気感が異なるので驚きます。

明智平
明智平

明智平を過ぎて少し下ると、中禅寺湖や華厳の滝、竜頭の滝などの観光スポットがあります。

のんびりサイクリングをするには、ピッタリのルートです。

 



赤城山(前橋側)  

群馬県前橋市側から登る赤城山ルートは、毎年9月に開催される「まえばし赤城山ヒルクライム」でおなじみ。

スタート地点は、道の駅 まえばし赤城の駐車場が便利です。

ヒルクライムのイベントでは全長約20km、標高差約1,300m、平均勾配6%という数字からも分かる通り、関東屈指の本格ヒルクライムコースです。

スタートから緩やかに始まり、徐々に脚にくる中盤、そして後半の急坂区間と、メリハリのある登りが続きます。

道中は木々に囲まれ、夏場でも比較的涼しく、登坂中に羊や野鳥に出会えることも。

赤城山の羊
赤城山の羊

ゴール地点の大沼エリアは避暑地としても人気で、湖畔で一息つくのもおすすめ。

トレーニングにも達成感重視のライドにも最適な一本です。

赤城山総合観光案内所
赤城山総合観光案内所

榛名山

榛名山は、群馬県を代表するヒルクライムスポットで、通称「ハルヒル」の舞台でもあります。

スタート地点は、滑川駐車場。無料で駐車でき、多くのサイクリストが利用しています。

ヒルクライムは、全長約15km、標高差約900m。

序盤の緩斜面に対して、中盤から後半にかけて急勾配が連続し、特にラスト3kmは平均10%を超える厳しい登りが続きます。

春名神社の鳥居
春名神社の鳥居

路面状況は良好で、交通量も少なめ。

ゴールの榛名湖畔では湖と榛名富士のコントラストが美しく、登坂の疲れを癒してくれます。

春名神社と榛名湖
榛名富士と榛名湖

登った後は伊香保温泉でのんびりするのも定番コース。

レースに出る人も、観光ライドとしても楽しめるバランスの良い山です。

 



谷川岳一ノ倉沢:道の駅 みなかみ水紀行館スタート

群馬県みなかみ町にある「道の駅 みなかみ水紀行館」をスタート地点に、一ノ倉沢を目指すサイクリングは、短距離ながら自然のスケール感をたっぷり味わえる絶景ルートです。

スタート地点の「道の駅 みなかみ水紀行館」はこちらです。

清流・利根川沿いの静かな道を進み、谷川岳ロープウェイのベースプラザを経由して、一ノ倉沢の展望スポットまでの約12km。

距離はありますが、勾配がキツイ場所が少なく、初心者の方でも走りやすいルートです。

登った先には、切り立つ岩壁が迫る一ノ倉沢の雄大な景観が待っています。

谷川岳一ノ倉沢
谷川岳一ノ倉沢

春の新緑、夏の涼風、秋の紅葉と、季節ごとに違う表情を見せるこのルートは、観光と運動をバランスよく楽しめるのが魅力。

時間に余裕があれば温泉や地元グルメも楽しめる、半日ライドにぴったりのサイクルコースです。

渋峠

日本で最も標高が高い国道の到達点、標高2,172mを誇る渋峠。

スタートと地点は、湯畑観光駐車場。走り終わった後の観光を考慮すると、こちらが便利です。

群馬県草津温泉側から登るルートは、全長約20km、獲得標高1,000m超。

夏場でも気温が10度以下になることもあり、しっかりした装備が必要です。

スタート直後から温泉街を抜けて勾配が増し、殺生河原を越えたあたりから壮大な高原風景が広がります。

殺生河原
殺生河原

山岳道路らしいスケール感と開放感があり、まさに絶景ライド。

運が良ければ雲海や野生のカモシカに出会えることも。

渋峠途中の景色
渋峠途中の景色

冬期は通行止めになるため、5月〜10月がベストシーズン。

サイクリストの“聖地”として一度は走っておきたい峠道です。

富士見駐車場 展望台
富士見駐車場 展望台

このルートを一度トライしたのですが、富士見駐車場 展望台で写真を撮っていたら、後ろで下の写真の雲が現れて引き返しました。

富士見駐車場 展望台
富士見駐車場 展望台

次回はリベンジしたいです!

山では天候の変化が激しいです。無理せず楽しみましょう。

 



まとめ

ヒルクライムというと、「キツそう」「脚がないと無理そう」と思われがちですが、実はペースさえ守れば、初心者でも十分楽しめる自転車の楽しみ方です。

今回ご紹介した栃木・群馬・茨城のルートは、本格的な山岳コースから短めのチャレンジルートまで幅広く、初めてのヒルクライムにもぴったりなスポットがそろっています。

例えば、筑波山の不動峠は距離が短く、交通量も少ないので安心して走れますし、一ノ倉沢は自然の中をのんびり登れる絶景コース。

ちょっと脚に自信がついてきたら、赤城山や榛名山のような本格派の登りにも挑戦してみるのもおすすめです。

標高が高くなればなるほど、涼しさや景色のスケール感も増していきます。

もちろん、無理をせず自分のペースで走ることが一番大事。

ヒルクライムの魅力は、速さではなく「自分の力で登り切る」こと!そのものにあります。

登った先には絶景が待っていて、苦労してきたからこそ見える景色に心が動かされる瞬間があります。

アクセスしやすい関東エリアで、こんなにバリエーション豊かな坂が楽しめるのは大きな魅力。観光や温泉、地元グルメとセットでプランを立てれば、充実した1日になるはずです。

ちょっとでも「登ってみようかな」と思ったら、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。

ヒルクライムは、自転車の楽しみ方をもう一段深くしてくれるはずです。