郡上八幡は、岐阜県奥美濃の山あいに広がる「水の町」。
清らかな水路と歴史ある城下町の景観、そして地元グルメを楽しめる、歩いて巡ったりサイクリングにもぴったりの観光スポットです。
私たち夫婦も、毎年お盆の時期を中心に20回以上訪れ、川のせせらぎや古い町並みに癒されながら、町歩きと食べ歩きを楽しんでいます。
この記事では、郡上八幡の見どころやランチ・スイーツ・おみやげスポットを詳しく紹介します。
初めての方も、リピーターの方も参考になる内容です。
郡上八幡ってどんな町?その魅力と見どころ
郡上八幡は「水と踊りの城下町」として知られ、町中に張り巡らされた水路や清流が、日常の暮らしと観光を豊かに彩ります。
町のシンボル:郡上八幡城
山頂にそびえる郡上八幡城からは町全体の景色を一望でき、古い町並みや格子戸の家々が、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を残しています。
最大のイベント:郡上踊り
夏に開催される「郡上おどり」の夜は町全体が祭り場となり、浴衣姿の人々が踊る光景は、訪れる誰もを巻き込む躍動感にあふれています。
歴史と自然、そして水文化が調和する郡上八幡は、歩くだけでも心が満たされる特別な町です。
岐阜県の山あいに位置する郡上八幡は、「水と踊りの城下町」と呼ばれるほど独自の文化を受け継いできた町です。
散策するだけでも心が癒される、そんな不思議な魅力を持つ町が郡上八幡なのです。
よくある質問(FAQ)
よく聞かれる質問をまとめましたので、参考にしてください。
郡上八幡の観光、一日で回れますか?
回れます!小さな町なので、観光スポットが集約されていて便利です。
お城に徒歩やサイクリングする際は、時間に余裕を持ってください。
混雑を避けるおすすめの訪問時期は?
お盆の時期、特にお盆の徹夜おどり(8月13、14、15、16日の4日間)を外すと混雑を避けれます。
一方で、徹夜踊りの日は、町が大変賑わっていて、お祭り前のワクワク感がたまりません!
駐車場や公共交通の便利な使い方は?
電車での移動については、駅から町まで遠くはないです。バスもあるので「電車+徒歩」でも問題ありません。
一方で、電車の本数が少ないので、車での移動も便利です。
駐車場については、郡上市役所前にある駐車場が便利です。
徹夜踊りの日は、駐車場が混雑しますが、各所に臨時駐車場が設置されるので安心です。
おすすめサイクリングコース
サイクリングにおすすめのルートを紹介します。
小さな町なので、一周するだけなら1時間もあれば終了です。
それではもったいないので、いろいろなスポットを巡りながら楽しんでください。
途中で郡上八幡城を登るルートになっています。
無理せず徒歩でも行けるので、近隣に自転車を置いてのんびり登るのもおすすめです。
一方で徹夜まつりの当日は、大変な賑わいになります。
人がとても多いので、徒歩の方が安全です。
普段からサイクリングを楽しんでいて、郡上の自然を満喫したい方は、下の記事も参考になります。
町の玄関口:郡上八幡駅
郡上八幡への旅は、まずは町の玄関でもある長良川鉄道の「郡上八幡駅」から。
昭和初期に建てられた木造駅舎が今も現役で活躍しています。

列車を降りると、ほっとするような懐かしい景色が広がります。
駅舎の外観は小さくてかわいらしく、まるで絵本に出てきそうな雰囲気です。
ここに降り立った瞬間から、旅の気分が一気に盛り上がります。

駅には「郡上八幡駅舎記念館」も併設されていて、鉄道の歴史を感じられる展示やミニ資料館があり、ちょっとした寄り道にぴったり。
旅の始まりに写真を撮りたくなるスポットです。
さらに「郡上八幡駅舎カフェ」も併設されていて、おみやげの販売や軽食を楽しむことができます。
電車や町に向かうバスを待っている時間に、のんびりできるので有難いお店です。
町の拠点:城下町プラザ・水のまち流響の里・郡上八幡旧庁舎記念館
夏の暑い日には、涼しい場所で休憩できるスポットを確保しておくのが大切です。
そのような時におすすめなのが、以下のスポットです。
城下町プラザ
町にバスで訪れた時に到着するのが「城下町プラザ」。

ここは観光案内所の役割を果たしていて、散策マップやレンタサイクルの情報、イベント案内などがそろっています。
おみやげを販売しているのも立ち寄りのポイント。
トイレ・自動販売機・休憩施設があるので安心です。
郡上八幡城の入り口にも位置しているので、お城に向かう時の拠点にもなります。
水のまち流響の里
先にご紹介した城下町プラザからすぐ近の「水のまち流響の里」も外せない拠点です。
トイレ・自動販売機・休憩エリアがあり大変便利!

館内では、郡上八幡が“水とともに生きてきた町”であることを体験的に学べる展示があります。
さらに、地元食材やお土産も充実しているので、旅の終わりに購入するのに便利。
さらに、2階にはレストランも併設されており、休憩スポットとしても利用することが可能です。

とても広い食堂なので、大人数で訪問した時に便利な場所です。
郡上八幡旧庁舎記念館
町の中心にある「郡上八幡旧庁舎記念館」。
昭和11年に建てられた木造の庁舎を活用した建物で、レトロな外観は写真映えも抜群。
トイレ・休憩スポットがあり、町歩きの拠点として、覚えておきたい施設です。

館内には観光案内所やお土産コーナーもあり、冷暖房完備で休憩にも便利。
町の地図やガイドブックもあるので、情報収集にも便利です。
さらに、施設内には食堂も併設されていますので、ランチを楽しむこともできます。

郡上八幡城:徒歩でもサイクリングでも!天空の城へ
郡上八幡のシンボルといえば「郡上八幡城」。
標高約350mの山の上にそびえる真っ白な天守は、“天空の城”とも呼ばれています。
山頂までは徒歩で登る人も多いですが、坂道を自転車でヒルクライムしていくのも人気!
※サイクリングで登る際は、急な斜面もあるので十分注意してください。
車でも天守閣近くまで登ることが可能ですが、道幅がとても狭いので注意してください。
途中には木々の間から町並みがちらりと見え、鳥のさえずりが聞こえるなど、自然を感じながらのサイクリングはとても爽快です。

天守からの眺めは、まさに絶景!
城下町と清流吉田川を一望でき、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々でまったく違った景色に出会えます。

特に秋の紅葉シーズンは「もみじ祭り」も開催され、鮮やかな赤と天守のコントラストにうっとり。
町中をサイクリングしたい方は、下の記事も参考にしてください。
ランチタイム:郡上八幡のおすすめ食事処
歩き回ってお腹がすいたら、郡上八幡グルメの出番。
町には地元の味を楽しめるお店がたくさんあります。
お盆の季節には、メニューが異なる場合がありますが、おいしいメニューばかりなので楽しんでほしいお店ばかりです!
泉坂(いずみさか)
郡上の地元料理を味わえる名店で、何を注文してもおいしいです!
町の中心にあるので、観光中に訪れやすい場所です。
外観は、とても趣のあるお店で、料理も楽しみになります。

山菜や川魚を使った料理は、まさに“郡上の自然を食べる”感覚。郷土料理をしっかり堪能したい方におすすめ。
個人的には、地鶏焼き定食が好きです。しっかりとした歯ごたえのある鶏肉は、ごはんがすすみます。

【公式HP】郡上八幡で飛騨牛の食事を堪能|鉄板料理 泉坂(いずみさか)
ランチだけでなく、夜も楽しめますので一度来店してみてください。
八熊食堂
町中華的な雰囲気をもつ食堂。
昔ながらの定食がそろっていて、観光客だけでなく地元の人にも愛されています。
鶏ちゃん・豚ちゃん・牛ちゃんと、好みに合わせてお肉を選択できるのも魅力!

定食で楽しむのもよいですが、ビールとの相性は抜群です!
夜に訪れるのもおすすめです!
※お盆の時期は、メニューが変わっていることがあるので注意してください。
まるみつ
こちらはボリューム満点のランチが魅力のお店!
郡上焼きそばをはじめ、お好み焼きや丼ものなど、いろいろなメニューがあり立ち寄りたい一軒です。

郡上焼きそばはパリパリに焼かれた麺が特徴で、スナック感覚で食べれる食感です。


手作りキッチンマルミツ-メニュー-郡上市八幡町で名物の焼きそばやこだわりハンバーグのテイクアウトなら
かたぎり
郡上やきそばと言えば「かたぎり」さん。
アットホームな雰囲気が心地よい食堂です。
優しい味つけで、疲れた体を癒してくれるような料理が楽しめます。
パリパリに焼かれた麺の食感とソースの味は、どこか懐かしい感じがします。


やはりトッピングの目玉焼きは外せません!
松葉屋
老舗の風格が漂う和食処。
落ち着いた店内で、郡上の旬を味わうことができます。
おそば屋さんですが、おすすめは「天ぷら中華」。

大きな海老の天ぷらの乗ったラーメンです!

おそば屋さんらしく、ダシの効いたつゆで食べるラーメンは格別!
さらに、海老天の風味がプラスされ、大満足の一品です。
特に暑い時は、ダシの塩分が体に染みていくのを感じることができます。
デザートにほっと一息:宗祇庵・団子茶屋
食後のお散歩で立ち寄りたいのが甘味処。
宗祇庵(そうぎあん)
名水「宗祇水」のそばにある雰囲気のある茶屋。
清らかな水を使った抹茶や和菓子が楽しめ、涼やかな空気に包まれます。

おすすめは「宗祇庵パフェ」。

郡上踊りをモチーフにした見た目は夏そのもの!
抹茶味のクリームから下のほうじ茶のゼリーまで、それぞれで食べても美味しいですが、少しづつ混ぜながら食べるのがおすすめ。
味が変わり続けるので、飽きずに食べることができます。おいしいです!
団子茶屋
焼き立ての団子を頬張りながらお茶をすする時間は、至福そのもの。
散策途中に小腹を満たすのにぴったりです。

テイクアウトでの食べ歩きも魅力ですが、落ち着いた店内でのんびり過ごすのもおすすめです。

上の写真は団子セットとクリームソーダ。
団子はあたたかく柔らかめで、醤油の効いたタレが絶品です。
団子茶屋郡上八幡のHPはこちら。
モーニング:郡上八幡駅前のアンドレ
朝早く郡上八幡に着いた時は、郡上八幡駅前にある喫茶店「アンドレ」さんがおすすめ!

ドリンクの値段で、写真のようなモーニングがいただけます。
メニューは、その日によって異なるので、何が出てくるかはお楽しみ!
さらに、同じ日でもタイミングによって異なることもあります。
モーニングを楽しみたい方は、下の記事も参考にしてください。
郡上八幡から外れますが、とても素敵なお店です。
水路めぐり:やなか水のこみち・いがわの小径・宗祇水・清水橋
郡上八幡の一番の魅力は、やはり町中を流れる水路。
やなか水のこみち
柳並木と石畳が美しい散歩道。小川のせせらぎに癒されながら歩けます。
写真を撮った日は雨だったのですが、濡れた石畳も魅力的です。

暑い日は靴を脱いで、多くの方が水に足をつけているのが印象的です。
水辺のせいか、暑い日でも少し涼しく感じられます。
いがわの小径
石畳の細い道に沿って清流が流れ、色とりどりの錦鯉が泳いでいる光景はフォトジェニック。
インスタ映えスポットとしても人気です。
個人的には夜がおすすめ!

灯篭と水路のコントラストは、何とも言えない風景になります。
宗祇水(そうぎすい)
全国名水百選の第一号に選ばれた湧水。
昔は地元の人々に生活水として使われていて、水の町のシンボルとなっています。

「水舟」という独特の水利用で、最上段の水槽は飲用水に使います。次の水槽は食べ物の洗い水に使用。
さらに次の水槽は食器洗い用で、食器についていたご飯粒などが入った水は更に下の段にいる鯉や川魚の水槽に落ちてエサになります。
水を無駄にしないエコな仕組みです。
清水橋
レトロな雰囲気漂う小さな橋。
橋の上から眺める町並みは、郡上八幡らしいのどかな景色です。


この日は、大雨の翌日だったので、水量が多かったです。
その中でも、水は透明で水質がよいのがわかります。
おみやげ選び:大黒屋・大國・上田酒店・野田軒製菓舗
旅の最後はおみやげ探し。郡上八幡には、個性豊かな名物がそろっています。
大黒屋(醤油)
創業百年以上の老舗。深みのある味わいの醤油は、料理を格段においしくしてくれます。

お醤油は刺身との相性がよく、魚の味を引き出してくれます。
もちろん!煮物の味付けにも最適です。

ソースもおいしく、揚げ物によく合うほか、焼きそばに使いうと旨味が増すのでおススメできます。
大國(葉なんばん)
郡上名物のピリ辛おかず味噌。ご飯のお供に最高で、お酒のあてにもぴったり。

塩コショウで焼いたお肉に、葉なんばんを乗せて食べるのが好き!
ほどよい塩分と、ピリ辛の味付けは抜群です。

他にない商品なので、おみやげにもよいです。
期間限定のニンニク風味もあるので、見つけたら買ってみてください。
上田酒店(地酒)
郡上の地酒がそろう酒屋。
おすすめはそば焼酎です!
そばの香りがとても強く、他で飲んだことのない味わいです。

おいしい日本酒も揃っているので、好みを店主に伝えると、よいお酒に巡りあえると思います。
家に帰ってから、旅の思い出を自宅で乾杯しながら味わえます。
野田軒製菓舗(とちのみ煎餅)
郡上の山里で採れる栃の実を使った香ばしい煎餅。
どこか懐かしい素朴な味で、老若男女に喜ばれる一品です。

瓦せんべいに近い食感ですが、ザラメが付いていておやつにおススメの一品です。

まとめ
郡上八幡は、歩くだけでワクワクする城下町です。
駅に降り立った瞬間から旅情を感じ、城下町プラザで地図を片手に散策開始。
サイクリングで登った郡上八幡城からは絶景が広がり、水路を歩けば心が洗われ、グルメと甘味でお腹も心も満たされます。
最後に手に入れたおみやげを抱えて帰路につくときには、すっかり郡上八幡ファンになっているはず。
次は夏の「郡上おどり」に参加したい!と思わせてくれるほど、魅力あふれる町です。
ぜひ皆さんも、水と歴史と笑顔に包まれた郡上八幡の旅を楽しんでください。



